†天使と小悪魔†
「へぇ・・・。あいつら付き合ってたんだ・・・??」



「俺、告る前に失恋したんだよな?あぁ、ショックで立ち直れないー!挫折しそうだぁ・・・。」



和希は乙女チックに両手で顔を隠した。指と指の間から、涙の溜まった瞳が見える。



「相手が孝也だもんな・・・。」


こういうとき、割り切った言葉しか出さない和希。だからこそその言葉が何よりも寂しく感じてしまう――。



でもそれは、ただの【逃げ】・・・。この道を選んだら、もう幸せはない。
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