†天使と小悪魔†
この日から大体1週間の間、俺は和希の慰め役になった。


和希を励ますようにしていると、咲のことも薄れていく気がした。



「あ、孝也だ。いーなあ、瑠美ちゃんと一緒にお昼・・・。」


中庭が映る窓ガラスの反対側には、並んで座っている二人が居た。広報部が新聞で公開したから、堂々としていられる、ってわけね。



でも、なんか違和感がある。



瑠美ちゃんの背中があまりにもピシッとしすぎている・・・気がした。
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