†天使と小悪魔†
まあそんなこと俺には関係ないのだけれど・・・。



だけど、胸騒ぎがする。



「あ、瑠美ちゃん気付いてくれた!!」



俺の隣で人目も気にせず手をぶんぶん振り回す和希。それをみて軽く笑い、ひらひらと手を舞わす瑠美ちゃん。



和希はさっきまでの沈んだオーラとは違う、鮮やかなオレンジ色に包まれていた――。



「和希・・・。」



「俺はこれだけで十分幸せなんだよ。瑠美ちゃんが手を振ってくれるだけで・・・。」
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