†天使と小悪魔†
「サボリ・・かな??今は学校に居たい気分じゃないからね☆」



彼女は右側の髪をふわっとかきあげた。



和希はそれを何かにとらわれてしまっているかのようにじっと見つめていた。




不覚にも俺の心が弾んでしまったことは、誰にもいえない秘密だけれど――。




「そっか、じゃあ、バイバイ!」



慎と和希は瑠美ちゃんに別れを告げた。その後に俺は、瑠美ちゃんにしか聞こえないぐらいの声でささやく。



「何かあったらメールして。」


いま、俺ができる精一杯のことだった――。
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