〈BL〉年上彼氏は体育教師
離婚と新居とピンチ‼
倒れた日から数ヵ月後、
言っていた通り條原先生は離婚して
上の娘さんの一葉ちゃんと暮らし始め、
引っ越しの手伝いに行った
僕を“恋人”だと紹介した。
「お父さんにいい人が
見つかってよかった」
とその時に一葉ちゃんが言った。
先生の家族に
認めてもらえるのは嬉しい。
そうそう、
砂森先生にも報告した。
***************************
そんなにいい事が
続くはずがなかった……
一葉ちゃんにも認めてもらい、
砂森先生とも仲良くなって
二ヶ月後、僕は昼休みに
目隠しをされ複数の男たちに
体育倉庫に連れて行かれた。
見えないが女子達の
声がするということは
何となく察しがついた。
何処かで僕が條原先生改め桂二さんを
好きだということを知り、
ライバルを減らそうという算段だろう。
しかも、男の僕なら
最悪犯されたとしても
誰にも言えず、妊娠もしないから
真実は闇に葬れる。
桂二さんが好きなら
ライバル潰しなんてしてないで
少しでも好いてもらえる
努力をすればいいものを……
そんな呑気な事を考えているが
かなりピンチだったりする。
目隠しされていても
パターンは読めてしまう。
ヤバいなぁと思ったその時
体育倉庫が乱暴に開けられた。
入って来て、桂二さんが
僕の格好を見て
普段より低い声で怒鳴った。
『お前ら何してる‼』
桂二さんが来てくれたお陰で
やられずに済んでよかった……
僕を犯そうとしていたとは
言えないだろうけど、
状況がそれを克明に
物語っているから
言わなくても分かるだろう。
目隠しは外してくれた。
スマホを取り出すと
電話し始めた。
内容からして晄さんだと分かった。
数分後、紙袋を持った晄さんが来た。
「あ~あ、これは酷いなぁ……
葛原君、とりあえず着替えておいで」
僕に紙袋を渡すと
体育館内のトイレを指して言った。
『分かりました』
桂二さんと晄さんが居れば
あいつらも逃げようとは思わない。
晄さんが渡してくれた
紙袋には着替一式が入っていた。
サイズがぴったりなのは吃驚だけど。
トイレから出て倉庫に戻ると
全員が正座させらていた。
晄さんはともかく桂二さんは
体育教師だけあって高身長で
威圧感を感じさせる。
しかも、怒っているせいか
背中に見えないはずの
どす黒いオーラが見える。
『解っているか?
これは犯罪だ』
拉致され(校内で)、軟禁され(体育倉庫)
終いにはやられそうになったわけだ。
『葛原、
こいつらに何かあるか?』
さっき考えてたことを言おう。
『あのさ、ライバル潰しなんて
してないで少しでも
好いてもらえるように努力しようよ』
正座させらている人達と
目線を合わせて話した。
『その方がいいと思うよ』
僕からはそれだけだ。
「今日は葛原君の優しさに
免じてお前らを
許してやるから
二度とこんなことするなよ」
普段と少し話し方が
変わってる晄さん。
返事はなかったけど、
同じことはしないだろう。
**保健室**
『未央』
ぎゅうっと桂二さんに
抱きしめられた。
「いいな、俺の恋人は
今頃、学校だから電話できないんだよ」
晄さんの恋人は
僕と同い年らしい。
『会ってみたいな』
桂二さんが人の悪い笑みを浮かべた。
『僕も会ってみたい』
気持ちは一緒だったりする。
晄さんの恋人はどんな子なんだろ……
一回りも違うってことだよね?
まぁ、僕と桂二さんも変わらないけど。
言っていた通り條原先生は離婚して
上の娘さんの一葉ちゃんと暮らし始め、
引っ越しの手伝いに行った
僕を“恋人”だと紹介した。
「お父さんにいい人が
見つかってよかった」
とその時に一葉ちゃんが言った。
先生の家族に
認めてもらえるのは嬉しい。
そうそう、
砂森先生にも報告した。
***************************
そんなにいい事が
続くはずがなかった……
一葉ちゃんにも認めてもらい、
砂森先生とも仲良くなって
二ヶ月後、僕は昼休みに
目隠しをされ複数の男たちに
体育倉庫に連れて行かれた。
見えないが女子達の
声がするということは
何となく察しがついた。
何処かで僕が條原先生改め桂二さんを
好きだということを知り、
ライバルを減らそうという算段だろう。
しかも、男の僕なら
最悪犯されたとしても
誰にも言えず、妊娠もしないから
真実は闇に葬れる。
桂二さんが好きなら
ライバル潰しなんてしてないで
少しでも好いてもらえる
努力をすればいいものを……
そんな呑気な事を考えているが
かなりピンチだったりする。
目隠しされていても
パターンは読めてしまう。
ヤバいなぁと思ったその時
体育倉庫が乱暴に開けられた。
入って来て、桂二さんが
僕の格好を見て
普段より低い声で怒鳴った。
『お前ら何してる‼』
桂二さんが来てくれたお陰で
やられずに済んでよかった……
僕を犯そうとしていたとは
言えないだろうけど、
状況がそれを克明に
物語っているから
言わなくても分かるだろう。
目隠しは外してくれた。
スマホを取り出すと
電話し始めた。
内容からして晄さんだと分かった。
数分後、紙袋を持った晄さんが来た。
「あ~あ、これは酷いなぁ……
葛原君、とりあえず着替えておいで」
僕に紙袋を渡すと
体育館内のトイレを指して言った。
『分かりました』
桂二さんと晄さんが居れば
あいつらも逃げようとは思わない。
晄さんが渡してくれた
紙袋には着替一式が入っていた。
サイズがぴったりなのは吃驚だけど。
トイレから出て倉庫に戻ると
全員が正座させらていた。
晄さんはともかく桂二さんは
体育教師だけあって高身長で
威圧感を感じさせる。
しかも、怒っているせいか
背中に見えないはずの
どす黒いオーラが見える。
『解っているか?
これは犯罪だ』
拉致され(校内で)、軟禁され(体育倉庫)
終いにはやられそうになったわけだ。
『葛原、
こいつらに何かあるか?』
さっき考えてたことを言おう。
『あのさ、ライバル潰しなんて
してないで少しでも
好いてもらえるように努力しようよ』
正座させらている人達と
目線を合わせて話した。
『その方がいいと思うよ』
僕からはそれだけだ。
「今日は葛原君の優しさに
免じてお前らを
許してやるから
二度とこんなことするなよ」
普段と少し話し方が
変わってる晄さん。
返事はなかったけど、
同じことはしないだろう。
**保健室**
『未央』
ぎゅうっと桂二さんに
抱きしめられた。
「いいな、俺の恋人は
今頃、学校だから電話できないんだよ」
晄さんの恋人は
僕と同い年らしい。
『会ってみたいな』
桂二さんが人の悪い笑みを浮かべた。
『僕も会ってみたい』
気持ちは一緒だったりする。
晄さんの恋人はどんな子なんだろ……
一回りも違うってことだよね?
まぁ、僕と桂二さんも変わらないけど。