遠くても大好きです。
第一章 出会い

フタリの出会い

出会い side初椛

4月

今年から受験生のウチ。
加来 初椛は、今日から中学3年生。

もうすでに始業式は終わり
クラスに戻って、HR(ホームルーム)の時間。

ウチのクラスは3年1組。
仲がいい二人組
如月 虎ノ羽(きさらぎ このは)
瀬戸川 永和(せとがわ とわ)と
クラスが離れずに済んだ。

ここウチが住んでいる福岡県は
独特な方言で
他県じゃ分からないこと言葉がたくさんある。

東京にもなれば
なおさらだ。

キーンコーンカーンコーン────

そんなことを考えていると
いつの間にか
HRの終を知らせるチャイムが鳴った。

「起立!きょーつけ!礼!」
「さようならー!」

ふぅー終わったー……

「初椛」
「ん?!」
「何驚いてんだよ(笑)」
「いゃいゃいゃ……
急に話しかけてくる人が悪い」
「意味分からんわ(笑)」
「そーかね?(笑)」

ウチに急に話しかけてきたのは
如月 虎ノ羽。
身長が高く
顔立ちもよく
運動神経もいい
成績もいい
女子にモテる。
だけど、虎ノ羽の浮いた話は
一度も聞いたことがない。

まぁでも
ウチの良き理解者で
ウチの翻訳者でもある。

男の人とは
過去のトラウマなどで話しきらない。
その分虎ノ羽がカバーしていれている。
本当に頼りなる。

まぁ……まだまだいろいろな
トラウマがあるんだけどね……?

「初椛!」
「ん!!!?!」
「お前、なにボーってしとん?」
「ごめんっちゃ(笑)」

しとん?とか
〜〜っちゃってゆーのは方言で
しとん?ってゆーのは
してるの?って意味。
〜〜っちゃってゆーのは
〜〜ね!とか〜〜よ!って意味。

「いーちーか!」
「永和……(笑)」

次は瀬戸川永和。
永和は結構いろいろなことを
ズバズバと言う性格。
それとフレンドリー。
かなりの天然なくせに勘が鋭い(笑)

この2人はウチにとってみれば
家族みたいなもの。

本当に2人には支えられてるなぁ……

「初椛覚えとるよな?
今日は俺の広島に居る親友の
福田 龍輝と遊ぶって」
「そーやった!遊ぶんやったね(笑)」
「忘れてたのかよ……」
「私も!私も遊ぶ!」
「まぁとりあえず
龍輝がこっちに遊びに来てんだから
早めに集合場所に行くぞ!」
「おけ!」

そーして
ウチたち3人は
学校から福田 龍輝が待つところまで
向かって行った。

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