遠くても大好きです。
出会い ② side初椛
「おーい!龍輝ー!」
「おぉ虎ノ羽!久しぶりだな」
「元気にしとった?」
「あたりまえじゃー(笑)」
福田 龍輝が待っていたのは
駅のホームだった。
そこで虎ノ羽と福田 龍輝は
2人で盛り上がっている。
「完全に私たち放置やね(笑)」
「それ思った(笑)」
ウチの側にいた永和が
苦笑しながら話しかけてきた。
まぁ会うのが
中1の春以降って言ってたから
こーなるのは当たり前かと内心は思っていた。
ふと虎ノ羽を見ると
手招きをしていた。
ウチと永和は小走りで
虎ノ羽と福田 龍輝の所に行った。
「紹介するな。
こっちのポニテが加来 初椛。
前話しただろ?(笑)」
「あー言ってたな(笑)」
一体コイツは
何を話したんだろ…。
虎ノ羽を不審そーに
ウチは見た。
まぁでも下手なことをしない人だから
多分余計なことは
話していないと思う。
「んで、こっちのホワホワしてる奴が
瀬戸川永和。ド天然だから(笑)」
「そーなのか(笑)」
「ちょっと?!虎ノ羽?!何言ってんの?!」
「まぁまぁ」
虎ノ羽と永和の言い合いは
いつものこと。
見慣れた光景にクスッと笑いがでた。
「初椛…だよな?」
「?!」
急に話しかけられて
少し身構えをしてしまう。
「えっと…そんな怖がらないでくれ。
虎ノ羽からは話しきらないって聞いてるから」
そー言われ虎ノ羽を
チラッと見ると
まだ永和と言い合いをしていた。
「まぁ…そのさ…連絡先ぐらい
交換できたらなって…?
ああぁ!嫌なら別にいいんだけどな!
でもほらこーやって遊べるんだし!
じゃけなんか連絡先交換できたらって…」
ん?なんか不自然…?
もしかして
女に慣れてないとか…?
結構ドギマギした言い方だよね…?
「初椛、連絡先交換してやれー。」
いつの間に言い合いが終わったのかは
分からないケド、虎ノ羽が入ってくれて
助かった。
ウチはバックからスマホを取り出し
福田 龍輝と連絡先を交換した。
「ありがとな!」
(フリフリ)
「こちらこそだって」
「虎ノ羽は通訳者だな(笑)
翻訳者でもあるのか?(笑)」
「さぁな(笑)」
しゃべることができないため
行動で示すしかない。
首を横に振って
"こちらこそ"と表した。
克服しなきゃいけないとは思うケド
過去のトラウマが邪魔してしまう…。
どーにかしたいな………。
それから、プリを撮ったり服を見たりして
気づけば夜の7時。
「もうこんな時間かー……
あっという間だったな(笑)」
「だなー笑笑笑笑
俺もそろそろ親の所に戻らねぇと…」
「あー!そっか!
福ちゃん広島人だもんね!」
「!!」
「そーなんだよ(笑)」
¨広島人¨という単語を聞いて
ふぐが他県の人だということを思い出した。
あっふぐって呼ぶことにしたんだよね。
どんな風にでも呼んでいいと言われて
ふくって呼ぶのもなぁ……と思って
ふくだと福の神みたいで少し変だったから。
他県かー……と考えると
少し寂しかった。
あー……なんか名残惜しいな…。
「……?初椛?表情が暗いぞ?
あっもしかして楽しくなかった?!」
(フリフリフリフリフリフリ)
「違うだって。
楽しかったんだろ?」
(コクンコクン)
「ほら!」
「じゃあ良かった……」
楽しくなかったなんて
ありえない。
物凄く楽しかった。
ただこれ以降もう会えないかもって
考えるとやっぱ寂しくて
少し泣きそうだった。
なんでこんな気持ちになったんだろ……。
考えたくなかったから
忘れることにしよう。
「俺そろそろ行くな!
今日は楽しかった!ありがとな!」
「おう!じゃあな!」
「ばいばーい!」
「また会える時があったら会おうな!
んじゃ!」
ウチは軽く手を振った。
「俺たちも帰るか。」
「そーだね!」
「今日は本当に楽しかった……」
「初椛珍しく
名残惜しそーな顔してたもんな。」
「あらららら〜?」
「二人とも!?」
この2人から
からかわれるのだけは勘弁。
自分でも嫌とゆーほどに
この2人からからかわれたらどーなるか
よーく分かる。
「とりあえず暗いし帰るか。」
「だね」
「永和!初椛のことよろしくな。」
「任せなさい!」
「んじゃな。」
「じゃあね!」
「ばいばい!」
そー言って
ウチたちも方向を変えて
帰り道を歩き始めた。
手元にあるプリを見ると
笑っている自分の隣で
ピースをしているふぐが写っている。
少し笑みがこぼれた
帰り道だった。
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
「おーい!龍輝ー!」
「おぉ虎ノ羽!久しぶりだな」
「元気にしとった?」
「あたりまえじゃー(笑)」
福田 龍輝が待っていたのは
駅のホームだった。
そこで虎ノ羽と福田 龍輝は
2人で盛り上がっている。
「完全に私たち放置やね(笑)」
「それ思った(笑)」
ウチの側にいた永和が
苦笑しながら話しかけてきた。
まぁ会うのが
中1の春以降って言ってたから
こーなるのは当たり前かと内心は思っていた。
ふと虎ノ羽を見ると
手招きをしていた。
ウチと永和は小走りで
虎ノ羽と福田 龍輝の所に行った。
「紹介するな。
こっちのポニテが加来 初椛。
前話しただろ?(笑)」
「あー言ってたな(笑)」
一体コイツは
何を話したんだろ…。
虎ノ羽を不審そーに
ウチは見た。
まぁでも下手なことをしない人だから
多分余計なことは
話していないと思う。
「んで、こっちのホワホワしてる奴が
瀬戸川永和。ド天然だから(笑)」
「そーなのか(笑)」
「ちょっと?!虎ノ羽?!何言ってんの?!」
「まぁまぁ」
虎ノ羽と永和の言い合いは
いつものこと。
見慣れた光景にクスッと笑いがでた。
「初椛…だよな?」
「?!」
急に話しかけられて
少し身構えをしてしまう。
「えっと…そんな怖がらないでくれ。
虎ノ羽からは話しきらないって聞いてるから」
そー言われ虎ノ羽を
チラッと見ると
まだ永和と言い合いをしていた。
「まぁ…そのさ…連絡先ぐらい
交換できたらなって…?
ああぁ!嫌なら別にいいんだけどな!
でもほらこーやって遊べるんだし!
じゃけなんか連絡先交換できたらって…」
ん?なんか不自然…?
もしかして
女に慣れてないとか…?
結構ドギマギした言い方だよね…?
「初椛、連絡先交換してやれー。」
いつの間に言い合いが終わったのかは
分からないケド、虎ノ羽が入ってくれて
助かった。
ウチはバックからスマホを取り出し
福田 龍輝と連絡先を交換した。
「ありがとな!」
(フリフリ)
「こちらこそだって」
「虎ノ羽は通訳者だな(笑)
翻訳者でもあるのか?(笑)」
「さぁな(笑)」
しゃべることができないため
行動で示すしかない。
首を横に振って
"こちらこそ"と表した。
克服しなきゃいけないとは思うケド
過去のトラウマが邪魔してしまう…。
どーにかしたいな………。
それから、プリを撮ったり服を見たりして
気づけば夜の7時。
「もうこんな時間かー……
あっという間だったな(笑)」
「だなー笑笑笑笑
俺もそろそろ親の所に戻らねぇと…」
「あー!そっか!
福ちゃん広島人だもんね!」
「!!」
「そーなんだよ(笑)」
¨広島人¨という単語を聞いて
ふぐが他県の人だということを思い出した。
あっふぐって呼ぶことにしたんだよね。
どんな風にでも呼んでいいと言われて
ふくって呼ぶのもなぁ……と思って
ふくだと福の神みたいで少し変だったから。
他県かー……と考えると
少し寂しかった。
あー……なんか名残惜しいな…。
「……?初椛?表情が暗いぞ?
あっもしかして楽しくなかった?!」
(フリフリフリフリフリフリ)
「違うだって。
楽しかったんだろ?」
(コクンコクン)
「ほら!」
「じゃあ良かった……」
楽しくなかったなんて
ありえない。
物凄く楽しかった。
ただこれ以降もう会えないかもって
考えるとやっぱ寂しくて
少し泣きそうだった。
なんでこんな気持ちになったんだろ……。
考えたくなかったから
忘れることにしよう。
「俺そろそろ行くな!
今日は楽しかった!ありがとな!」
「おう!じゃあな!」
「ばいばーい!」
「また会える時があったら会おうな!
んじゃ!」
ウチは軽く手を振った。
「俺たちも帰るか。」
「そーだね!」
「今日は本当に楽しかった……」
「初椛珍しく
名残惜しそーな顔してたもんな。」
「あらららら〜?」
「二人とも!?」
この2人から
からかわれるのだけは勘弁。
自分でも嫌とゆーほどに
この2人からからかわれたらどーなるか
よーく分かる。
「とりあえず暗いし帰るか。」
「だね」
「永和!初椛のことよろしくな。」
「任せなさい!」
「んじゃな。」
「じゃあね!」
「ばいばい!」
そー言って
ウチたちも方向を変えて
帰り道を歩き始めた。
手元にあるプリを見ると
笑っている自分の隣で
ピースをしているふぐが写っている。
少し笑みがこぼれた
帰り道だった。
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