天使が私に落ちてくる
それでもってお姉ちゃん?
ママよりずうっと年上みたいなのに!
突っ込みたいことが山盛りあったけれど、あたしはレディなので言わない。
ぐいっと天使の手が引っ張られる。
つられてあたしまで引っ張られるくらいの、バカ力。しょうがないよね、あたしまだ小さいし………
だからって、負けてなんかやるもんか!
大きく息を吸い込む。出来るかぎりの、大声で。
「たすけてーー」
って叫んだ。
「ゆいかちゃん、どうしたの? 」
「どうしたの?」
「なにがあったの」