天使が私に落ちてくる
天使は優しい。それは誰に対してでもで、辞書を忘れたあたしが天使のクラスの友達に借りようとして行ってキョロキョロしていたらすぐに気がついてくれた。
本当は、他のクラスの友達でも良かったんだ。
でも、天使のクラスの友達になら借りに行って……たまたまっ天使をみかけたりとかしても……おかしくなんかないしっ
「結香ちゃんどうしたの? 」
「辞書忘れちゃって、田崎に借りにきたんだ」
ちらりと教室を見回すと、田崎はいなかった。残念だ他に誰にしようと考えていたら、ぽんと目の前に辞典が差し出された。
「田崎さん居ないから、これ使って」
!!これはもしかしなくても、天使の!?
まーさーかーの!
ありがとう田崎いないで。
「……う、うん借りる」
「今日は、もう使わないから返すのゆっくりでいいよ」