天使が私に落ちてくる


おでこがくっつくくらい近い。と思ったらおでこをくっつけてきた。


「これでもまだ遠いよ。ゼロにしたい」


そう言った天使はおでこにちゅーした。とっさに目を閉じると、ちゅつちゅつと顔じゅうにキスされた。最後に唇が重なって、柔らかい唇を味わう。

というか味わわれる。


「たまらない。もっとしたくなる」


色気ダダ漏れの天使の言葉は心臓に悪い。腰が砕けて立っていられないくらい足がぶるぶるする。


「好き。大好き」


ぎゅうぎゅう抱きしめられて、耳元で言っていたかと思ったら、耳を舐められた。


「ひゃあっ……やだ、そこやだ」


はむはむと甘噛みしながら、天使が笑っていた。


「ほんとカワイイ」


かすれた声も耳元だと破壊力バツグンですね。
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