オフィスの恋愛事情

「俺は、俺は、それでも、あのまま終わるとは、思ってなかったよ」



「ソフレから、セフレに昇格してくれるつもりだったの？」



イライラして、私は言い捨てた。



「そんなんじゃない。俺は、好きにならないと、キスとか、その先とか、しない」




「じゃあなんで私のこと、振ったの？」




「どうしていいか、分からなかったんだと思う。もう少し、みなおと、付き合ってるのか、付き合ってないのか、分からないみたいな関係でいたかった。勝手かもしれないけど、まだ、縛られたくないって、そのときは思った。でも、そのうちちゃんと付き合うつもりだったんだと思う。自分でも、よく分かってなかったけど」




「私のこと、ちゃんと付き合わないで、でも繋ぎとめておく、つもりだったんだ？」