オフィスの恋愛事情
荒々しく結ばれた私たちに、碧君は、責める。



「あいつとやったときも、こんな風に、鳴いたの?」



「わかんないよ」



「すっごい悪い女だな、みなおは」




「一人じゃ足りないんだろ」




切なげな目をして、碧君は果てた。私も同時に絶頂に達して、二人でただ、抱き合って、長い時間を過ごした。




それから、碧君はシャワーを使って、すぐに服を着た。




私もシャワーに行こうとすると、私の唇にキスをした。



「待ってる」



さっきとは、打って変わった、天使のような笑顔を恥ずかしそうにうつむきながら、私に見せた。




同じ人じゃないみたいだ。



混乱しながら、私はシャワーを浴びた。



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