オフィスの恋愛事情
「へーえ、今日は、神宮寺さんと、一緒にお昼しなかったの?」





「昨日から、また出張」




「忙しいんだね、営業部って」




「そうみたいだね。でも、だからって、他の人と会うとか、ないから。今日は、最後」




「そんなこと、言わないでよ。こっちは、こうして会いに来るのも、凄い緊張してるんだから」




「なにそれ」




「離れたくない」




碧君は、私を背後から、抱きしめた。




「碧君は、酷いよ。強引だし、私のこと、惑わそうとするし」





「だって、強引にしないと、会ってもらえないでしょ、こっちだって、したくてしてるんじゃない。もっと、優しくできる」
< 118 / 209 >

この作品をシェア

pagetop