オフィスの恋愛事情
慌てて、電話を取る私。




「みなお?」




「うん」




「ごめん、メールの返事、出来なくて。でももうすぐ、このプロジェクトも上手く行きそうだし、そうしたら、時間つくるからさ」



電話がきたのは嬉しかったけど、ごめん、って悠斗は私と話したくも、会いたくもないのか、と内心、気分を害した。



ずっと、我慢してたからかもしれない。



「ううん、悠斗には、大事な仕事があるものね、仕方ないよ」



メールの返事ができないって、トイレにも行けないのかよ、ご飯も食べてないのか?ありえない。うそつき。



内心とは裏腹に、優しい言葉をかけた。










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