オフィスの恋愛事情
あー、つらいなー。つらいよー。



小さな部屋のコタツで丸くなって、ものぐさ干物女に戻った私。



だって、だって、コタツ、あったかいんだものー。



出たくないよー。



ため息をついた。



ああ、あのモテ期は、何だったのか?



一生に一度だけ、訪れて、去っていった、栄光。




まあ、すぐにメッキが、はがれたけどねー。



神宮寺さんは、あれから、一度だって、私に連絡をくれない。




何の未練もないってことかー。



え、私?




はい、しましたよ、メール。何度か。



え、はい、もちろん全部、無視されましたー。



私って、まったく魅力ねーんだなー。



普通、一度くらい、腐れ縁の元カレカノセフレ関係になったりするもんじゃないのー。




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