オフィスの恋愛事情
ふたりの時間
「あー、久しぶりのみなおの部屋だ。相変わらず、きたねーナー」




「そ、そんな、突然くる碧君が悪いんじゃん」





「いや、俺のこと、突然拉致ってきたの、みなおだから」




「まあ、そう言われてみれば」




「ほらね、って、みなお、素直だな。でもまあ、俺の部屋より、綺麗だから、大丈夫」





「ほんと?碧君の部屋って、そんな汚いんだ」





「いや、普通じゃないかな、男だし」




「ふうーん、そういえば、一度も行ったことなかったんだね、碧君の家」




「そうだね、って、やった、こたつあるじゃん」



何だか、恥ずかしくなって、赤くなってる私の顔が、暗めの照明のお陰で隠れて、良かった。







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