オフィスの恋愛事情
それから、必要以上に会社のロビーの前をうろうろしていた私。



でもそんな時に限って、碧君に出くわすことはなかった。



電話番号、誰かに聞けばいいんだけど、それじゃ、私が碧くんのこと、好きだと思われちゃうし、絶対駄目だよ。いやーん、考えただけではずかしい~。



私らしくもなく、ぐじぐじ悩んでいたら、自分が碧君のことばかり考えていることに気が付いてしまった。



まずい、こうやって、誰かを好きになっていくんだよ、いつも。



自分に暗示をかけては駄目だ!




とりあえず、碧君のことは、忘れて、仕事に没頭しよう。気分転換しなきゃね。



幸い、経理部の私は、いつも面倒な仕事ばかりだし、色恋でうだうだしてる暇はないのだ。







< 23 / 209 >

この作品をシェア

pagetop