オフィスの恋愛事情
食事はとても美味しくて、二人とも、凄く楽しい時間を過ごした。




「神宮寺さんって、意外と可愛いところを知っているんですね、私も、このレストラン凄く気に入ってしまいました」




「会社が終わったら、敬語はいらないよ、距離があるみたいで、悲しいし。ここは、前に仕事で来たことがあって、こんな、雰囲気のいいところに、いつか好きな女の子ときたいなって、思ってたんだ」



「なんか、凄いストレートにくどくんですね、神宮寺さん」


私は、さっきからの彼の甘い台詞に怖気ついて、思わずそう言った。




「え、違うよ、僕、長いこと、デートもしてなかったし、誰か誘ったのも、２年ぶりくらいだし」



真剣に言い訳？をする神宮寺さんを見ていたら、遊ばれたらいやだな、だなんて考えていた自分が恥ずかしくなった。



この人は、自分の気持ちに正直なんだ。




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