オフィスの恋愛事情
そうこうしている内に、碧君がやってきた。



15分遅れ。



「待った?ごめん、俺って、いつも遅れちゃうんだよね」



「ううん、私も今きたとこ。じゃあ、これからは、迎えに来てもらったほうが、いいかもね」



「あー、でも、待ち合わせのが、良くない?ここって、お互いの家の中間地点だし、俺、車ないし」



合理的な奴だ。



「でも、みなおの家の延長線上にあるとこいくなら、いいよ、迎えに行くくらい」



ますます、合理的な奴だ。



「じゃあ、碧君の家の延長線上の場所行くときは、私が迎えにいこうか」




「あ、そうしてくれる?嬉しい」


にこっと笑った顔が、最高に可愛かった。
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