オフィスの恋愛事情
心のなかで、あほなことをぶつぶつ言っていたら、碧君はいぶかしげな顔をした。



「みなお、ミーアちゃんたちだよ」



「いやーん、みんな、立って、お出迎えしてくれてるう」



私の目は完全にハートマーク。かわいい、ミーアキャット。




「俺、昔、ミーアキャットメイナーっていう、ドキュメンタリーに嵌ってさぁ。なんか、人間社会みたいに、階級とかあって、面白いんだよねえ。基本、大ボスはかあちゃんだから」



ほうほう、じゃあ、この立ってお出迎えしてるっぽいのは、実は偵察隊で、あっちで子供と半分隠れてるのが、親分なのかしら。



「じゃあ、みなおもミーアキャットだったら、いっぱい子供作って、大ボスになれるだろうな。こわいもん」



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