オフィスの恋愛事情
小声で、言った私に、碧君は、うなずいた。



「なにも、なかったじゃない」



「そんなこと、信じる男は、いないよ」



碧君は、トレイを持って、席を立った。




「じゃあ、今夜ね」



私が、答える隙も与えず、碧君は立ち去った。




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