オフィスの恋愛事情
私って、抜けてるくせに、偉そうなのか。



ちょっとショックだけど、ありがたく、受け取ろう、その批判。



これからは、もっと謙虚にならなきゃ。



目の前の碧君の存在を一瞬忘れて、私は悶々とした。



「あ、でも、偉そうなのは、多分俺にだけだし。何か、好かれてないなって感じたから、それで嫌いになったのかもな」




ああ、碧君って、意外と勘が良かったんだね。私、そんなに社交的じゃないから、碧君と上手く合わせられないだけだったのに。



「でも、あの夜は、みなおのこと、凄く気になって、気が付いたら、タクシーに一緒に乗り込んでた。キスしたとき、凄く欲しくなった、みなおのこと。俺、そういうの、あんまり無いから。結構、好みにうるさいんだ」








< 97 / 209 >

この作品をシェア

pagetop