PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―
寧々ちゃんたちと合流すると、大騒ぎになった。
「お嬢! 何で煥先輩と一緒にいるの?」
「えっと。ボディガード、みたいな」
「すごーい! 姫って感じ!」
「姫?」
「あー、ほら、ケータイ小説とかにあるの。暴走族に守られてる唯一絶対の女の子のこと、姫って呼ぶんだよね」
煥先輩が舌打ちした。
「くだらねえ。瑪都流にそれがいるなら、亜美さんだ」
順一先輩が爽やかに笑った。
「亜美先輩は幹部で、戦闘要員だろ? 寧々が言う姫のポジションとは毛色が違うって」