PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―
煥先輩は吐き捨てた。
「興味ねぇよ」
「はいそれ嘘! 健康な高二男子が女の子に興味ないはずない! それとも男のほうが好き?」
「違う」
「じゃ、やっぱ、かわいい子がいたら……」
「いい加減にしろ」
煥先輩がこぶしを固めた。
長江先輩は文徳先輩の後ろに隠れた。
文徳先輩がニヤニヤしている。
「煥は、髪が長い子が好きだろ?」
「ちょっ、兄貴!」
「色白で、もちっとした感じの」
「う……」
「目がパチッとした、小柄な子」
「な、何言ってんだよ!」
「パソコンの検索履歴」
「け、消したはずだ!」