PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―
昨日の夜、煥先輩の好みのタイプって言われたことを思い出す。
本当かどうかわからないけど。
でも、もし本当だったら?
この胸、かなりコンプレックスなんだけど、煥先輩ってこういうの好きなの?
さわってみたいとか思うのかな?
あんなクールな人が?
ホームルームが終わって、わたしは後ろからツンツンつつかれた。
振り返ると、小夜子が微笑んでいる。
「やっぱり、髪、キレイね!」
「あ、ありがと」
「わたしのことは小夜子でいいから。鈴蘭でいいよね?」
「うん、よろしく」