PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―


「長江先輩と理事長先生の関係は今、どうなってるんですか?」


「休戦状態ってとこ。学園の運営が安定してるらしくて。でも、そのうちぶっ飛ばすけどね。おれが理事長の椅子を乗っ取るよ」



へらへらした笑い方もしない。


おちゃらけた話し方もしない。


本気の表情をした長江先輩は堂々として、気迫に満ちている。



海牙さんがまぶたを開いた。



「これがぼくたちの事情です。仲間と認めた以上は、知っておいてほしかったんですよ」


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