PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―
体が震える。
赤い特攻服がわたしに手を伸ばした。
ゾワッと鳥肌が立つ。
全身がすくむ。
赤い特攻服がわたしの肩を撫でる。
気持ち悪い。
やめて。
「そんな顔すんなって。仲良くしようぜ? こう見えて、おれ優しいからよ。かわいい女には、いい思いをさせてやるぜ」
ニヤニヤ笑いが近付いてくる。
気持ち悪い。汚い。怖い。
手を振り払いたいのに、体が動かない。
左手のカバンが地面に落ちた。
男の手がブレザーの内側に入り込んでくる。
「おっ、デケェな。背ぇ低くて巨乳かよ。ヤベェ」
胸がぐにゃりと形を変える。