PRINCESS SWORD―姫のツルギは恋を貫く―
青い光が頭の中で爆発した。
仰いだ視界に月がきらめいた。
青獣珠が騒ぎ出す。
――チカラが干渉し合っている――
いつかどこかで聞いた声が頭の中に響く。
【この恋が実る真実の未来へとたどり着くために、何度だって時を巻き戻す】
制服のリボンが奪われた。
芋虫みたいな指が這い回る。
ポーチの口がひとりでに開いた。
わたしの右手にツルギの柄が吸い付く。
ツルギには今、刃が生えている。
青くきらめく短剣だ。
青獣珠がわたしを導く。
――本質的ではないが、致し方ない――
ツルギを持つ手が、カッと熱くなる。