オネェと私の恋
妄想にどっぷり、浸っていた私の目を覚ませる一言が玲雄ちゃんからこぼれていた。
「あたしね、優華のことが好きなの。」
と急に玲雄ちゃんは言い出した。
私はもちろん、脈絡のない告白に驚いて、しどろもどろにしかしゃべれない。
「え、え、ええっと、それって…。」
反対に玲雄ちゃんは淡々と話を続けていく。
「もちろん、友達としてではなく、一人の女性として好きなのよ。」
私はというと、まだ突然の告白に思考がついていかない。
知恵熱が出たように頭がぼんやりして、考えがまとまらない。
あぁ、この熱でお湯が沸きそうとバカな想像ばかり頭を巡ってゆく。
とっさに、口から言葉がでていた。
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