オネェと私の恋
「玲雄ちゃんは、男の子が好きじゃないの?」
後から考えたら、失礼な質問だったのだが、玲雄ちゃんは、答えてくれた。
「憧れたりはするけど、好きになったのは男女問わず、優華、あんただけよ。」
と頬を赤らめながら言う玲雄ちゃんは、かわいい。反則だ。
逆に強烈なストレートパンチを食らった私は、ただ口をパクパクするばかり。
「返事はいつでもいいから。ただ、あたしのことを男として見てもらいたくなったの。」
と顔を半分背けながら言っているけど、玲雄ちゃんの耳は真っ赤だった。
これは、真剣に答えなくてはいけないと考えにようやく到達した私は
「わかった。私なりに考えてみるから待ってて。」
とおよそ偉い人が切羽詰まった時に使う一言を絞り出すしかできなった。
でも、玲雄ちゃんは
「わかったわ。」
と言って、一人暮らしの家の方向に歩いていった。
その背中になんと声を掛けていいのかわからず、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
私がそのことに気づいたのは、玲雄ちゃんが去って、秋風が自分の体を完全に冷やして、寒さで耐えきれなくなったからだった。
後から考えたら、失礼な質問だったのだが、玲雄ちゃんは、答えてくれた。
「憧れたりはするけど、好きになったのは男女問わず、優華、あんただけよ。」
と頬を赤らめながら言う玲雄ちゃんは、かわいい。反則だ。
逆に強烈なストレートパンチを食らった私は、ただ口をパクパクするばかり。
「返事はいつでもいいから。ただ、あたしのことを男として見てもらいたくなったの。」
と顔を半分背けながら言っているけど、玲雄ちゃんの耳は真っ赤だった。
これは、真剣に答えなくてはいけないと考えにようやく到達した私は
「わかった。私なりに考えてみるから待ってて。」
とおよそ偉い人が切羽詰まった時に使う一言を絞り出すしかできなった。
でも、玲雄ちゃんは
「わかったわ。」
と言って、一人暮らしの家の方向に歩いていった。
その背中になんと声を掛けていいのかわからず、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
私がそのことに気づいたのは、玲雄ちゃんが去って、秋風が自分の体を完全に冷やして、寒さで耐えきれなくなったからだった。