オネェと私の恋
3、相談
「ねぇ、いおなちゃん。相談があるの、聞いて。」
玲雄ちゃんは、返事は急がないっていうけど、返事はなるべく早くするべきだとは思う。
だけど、一人だと頭がぐるぐるして、自分が玲雄にこれからどういう態度で接するべきかなどと初歩で躓いていた。
そこで閃いたのが、念願の一人暮らしで好きな少女漫画や女性向け小説などを集め、家具類はピンクと茶でまとめられた乙女の中の乙女の部屋の主。
鈴鹿いおなの存在を思い出したのだ。
いおなは、高校の時からの同級生で玲雄ちゃんとも友達だし話も通じる。
それにあれだけ乙女向けの部屋に住んでいれば、現実でも恋愛沙汰には疎くないはずと勝手に優華は結論づけた。
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