オネェと私の恋
「できたから、乾杯しよっか。」といおなちゃんが言った。
「うん、しよう。」と私もうなずく。
「じゃあ、レポートおつかれー。乾杯。」といおなちゃんが音頭を取った。
「乾杯。」私もそれに続いて、グラスをいおなちゃんのグラスにカチンとぶつける。
「あー、生き返る。ほんと、優華の梅酒、おいしい。料理もおいしいさ。」
そう、グラスを勢いよく煽りながらいおなちゃんが言った。
「そうかな、普通だよ。たぶん、玲雄ちゃんの方がもっと、手が込んでるよ。」と私は恥ずかしくなって、もごもごと返事をする。
「また、玲雄と比べて、あいつと比べるとキリがないよ。」とため息交じりにいおなちゃんにお説教を食らった。
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