オネェと私の恋
でも、さっきの毒舌のごとく、玲雄は女性を異性として興味を持つのは少ない。
そう玲雄は、巷で話題のオネェなのだ。
言葉遣いや美容・健康法、仕草に至るまで、徹底的に女性らしさで統一されている。
だからといって、女装は趣味ではないらしいので、ファッションは至って、普通の男性ファッションである。
そして私、佐伯優華をことあるごとに呼びつけ、着せ替え人形として街でショッピングをしてストレスを発散させている。(この時の洋服代は、嬉しいことに玲雄持ちなのだ。ラッキー。)
玲雄本人曰く、「この男らしすぎる体系にチュールのスカートでも履いてごらんなさい。男装の白鳥の湖の出来上がりよ。それだけは、許せない。」ときっぱりと言い切る。
ちゃんと自分に似合うファッションがわかってるんだ、玲雄ってば相変わらずすごいなぁと思う。
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