オネェと私の恋
「だいたいねぇ、黒目を大きくしなくてももっと違う方向にお化粧でアピールポイントを変えられないのかしらねぇ。」と玲雄は鼻白む。
玲雄は、整形やつけまつげや目を大きく見せる為だけのコンタクトなどが嫌いだそうだ。
そこまでして、美を追求してやまない女性の探究心にはついていけないとのこと。
また、そういった方法は体を壊す可能性や男性陣には気づかれないことも多いので、無駄な努力と思っているらしい。
昔、高校生の時に放課後の教室で二人きりという恋愛に結びつきそうな条件の時に1時間以上も玲雄の化粧論を聞かされたので覚えている。
せっかくの二人きり、もしかしたらなどと友人たちにからかわれながら、放課後に誘われて、残っていても美容の話ばかり。
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