Heaven~第一章~
その腕を横に立って居た金髪男に掴まれた。


「テメーになくてもこっちにはあんだよ!」

「は?何?」


わけの分からない奴らに因縁付けられてる場合じゃないんだよ。
こっちは早くねぐらを探したいの!


「まぁ、まぁ、幸二。女の子には優しくしないと」


キャラメルブラウンの髪の男が幸二って言う男の腕を私から離してくれた。


「真澄君は女には甘いんだよ」


不満そうなことは言っても、それ以上は何も言わなくなった。


「ちょっと聞きたいことあってさ」

「……スマホ、返して」

「ん……答えたら返してあげる」

「何それ」


怪訝そうに真澄って男を見ると「気の強い子は嫌いじゃないよ」とクスッと笑った。


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