Heaven~第一章~
やっと上半身を起こし、近くにあるソファーに寄り掛かった。

フゥー
一息ついてスマホの画面をスクロールした。

初めから頼っていれば良かった。
言い訳を考えながらコール音を聞いていた。

「おう、何だ?」

「お店まで来て」

それだけ言ってスマホを置いた。

何処に居るかも分からない。
近くに居るかもしれないし、
1時間、2時間かかるような所に居るかもしれない。

誰と居るかも分からない。
一人で居るかもしれないし、
誰かと居るかもしれない。

暇を持て余しているかもしれないし、
大切な予定があるかもしれない。

それでもきっと来てくれる。

アイツはそう言う奴。

そう思いながら、いつ来るか分からない学を待っていた。


< 120 / 250 >

この作品をシェア

pagetop