Heaven~第一章~
っつ、
意識が覚醒して行く。
瞳をゆっくり開け此処がどこなのか、何が起こったのか確認する。

周りはコンクリートに囲まれ、私はベットの上に居た。
ご丁寧に毛布までかけてある。




「お目覚めですか?」




声の方に視線を向けるとあの琥珀色の瞳が私を捉えていた。



「ちょっと!」


勢い良く立ち上がろうとしたけど、腹部に鈍い痛みをまだ感じた。

「大丈夫?結構、思い切り殴ったから」

クスッと笑って私が居るベットに近づく。
キシッとベットが沈み男の視線が私に近づく。

「キモいんだけど」

吐き捨てるように言うと

「始めて言われた」と肩をすぼめおどけて見せた。


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