Heaven~第一章~
「椿姫も目覚めたことだし、じゃあ、楽しもうか」

男が私に近づいてくる。

「てめぇー、マジふざけんなよ」

学が殴りかかろうとすると「忘れないでね。椿姫がこっちに居るってこと」ククッと喉を鳴らす。

「お前の狙いは、俺と桐谷だろう?椿は関係ねーだろう」

「やっぱり噂通りだね」

俺は私が縛られているベットの端に座った。

「は?噂?」

「そっ、桐谷も久辺も椿姫を寵愛してるってね」

「それがどうした!」

学が当たり前のように怒鳴りつける。

「椿姫、桐谷は認めたよ」と私に視線を向け笑う。

「早く椿を離せ!」

「そんなに大切?」

「当たり前だろうが!」

「久辺は?」

「桐谷と同じだ」

「羨ましいね~」

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