Heaven~第一章~
「みんな居るんだから……楽しまないと!」

男はベットの下からロープを取り出し、学と獅朗の方へ投げた。

「桐谷、それで久辺の腕を後ろで縛ってよ」

「は?何言ってんだよ!」

学は動こうとしない。
だけど、獅朗が両膝を床につけ両膝を後ろに回した。

「桐谷、」

「何やってんだよ」

「縛れ」

「は?」

「早く縛れ!椿が今は1番だ」

チッと学は舌打ちをしてから、男に言われた通りに獅朗の両腕を縛った。

「久辺の方が物分かり良いんだね。桐谷も両膝ついてよ」

学が両膝を床につけると男はスマホでどこかへ連絡を入れた。
そうするとすぐにドアがノックされた。

「入って」

「失礼します」

フードを深く被り男が頭を下げ部屋に入って来た。

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