Heaven~第一章~
「ちょっと!やめてよ!」

「良かったね久辺。椿姫は久辺の心配もしてくれてるよ」

獅朗は仰向けになり「心配してもらって嬉しいね」と口角を上げる。

一瞬男の顔が歪む。
無表情が剥がれて行く。

「ってな、」

学も仰向けになり「何だか良く分かんねーけど、殴りてーなら早くしろよ。気が長い方じゃねーからな」と男に視線を向ける。

「なるほど。そう言うことか……」

男は呟くと二人から私に視線を向けニヤリと笑い、また私に近づく。

「おい!こら!椿に近づくなよ!」

学の怒鳴り声にも男は足を止めず、真っすぐ私のベットへ近づく。

「今度は何よ……」

「二人いっぺんにダメージ与える方法……思いついたからさ」

そう言って私の上に馬乗りになり私を見下ろす。

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