Heaven~第一章~
「椿、」

「何?」

「肩、大丈夫か?」

「あっ、うん。大丈夫」

「冷やすか?」

「このくらいなら大丈夫」

「そっか」

脱衣所から消えた学の気配。

また学に心配かけちゃったな……
私が来てから学に迷惑ばっか。

自立したいとかって口ばっか。

自分の力のなさに情けなくなる。
今の私が一人じゃないも出来ない。

全部流れちゃえば良いのに……
今までのこと全部……

キュッキュッと蛇口を閉めフゥーとため息が漏れる。

< 166 / 250 >

この作品をシェア

pagetop