Heaven~第一章~
今日はついていない。
そう思うしかない。

仕方ない。今日は稼いだお金でネットカフェにでも行くしかない。
私は諦め「着いたら起こして」と言って瞳を閉じた。

こんな生活をするようになって、諦める大切さを学んだ。
執着していても良いことなんてない。

諦めればラクになる。
もっと早く諦める大切さを知っていれば良かった。

そうすればあんな思いしなくてすんだのに。

惨めで……
情けなくて……


ウトウトした頃、グラッと体が揺れ「着いたよ」と真澄に起こされた。


< 18 / 250 >

この作品をシェア

pagetop