Heaven~第一章~
時間切れ?
クラクションの方に視線を向けると学の車が止まっていた。

「え?学?」

「3時間の約束だったからな」

「何?3時間って」

「俺が椿を自由に出来る時間だよ。もっと近場にすれば良かったな」

獅朗はフッと笑って学の方に振り向いた。

「早かったな」

「時間厳守だからな」

学が笑いながら車から降りて来た。

「学」と私は獅朗から離れ学の元に駆け寄った。

「何もされなかったか?」

「されなかったけど、良く場所分かったね」

「椿のスマホにGPS」

「は?GPS?」

「役にたって良かった」

悪びれもなくゲラゲラと学が笑った。

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