Heaven~第一章~
「ほ、本当に5万?」


目の前の50代半ばの男に私は頷く。


「でも、その制服って……」


男が下から上まで舐めるように私を見て、私と視線が合うとニヤリと笑う。


「じゃあ、い、行こうか」


私の腕を掴む男の手は妙に汗ばんでいて気持ちが悪い。
けど、私はそれに背くことなく男に言われるがままに着いて行く。


キラキラ光るネオンが人のあやゆる欲望をかりたてる。
そんなネオンの中へ男と私は吸い込まれて行く。


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