Heaven~第一章~
小走りで3人が待つエレベーター前へ。

チンっと甲高い音が鳴りエレベーターが開いた。
幸二がエレベーターボタンを押す。


は?
38階?
どんだけ金持ちなんだよ。

でも、そこに獅朗って男が居るんだろう。


チンっとまた甲高い音。
エレベーターが開くと


「秘密基地へようこそ」


ずっと無愛想だった黒縁メガネが笑った。
嫌みのない。
子供のような顔。
楽しくて仕方がないって顔。


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