Heaven~第一章~
マンションの下には堕天使仕様の車が学を迎えに来ていた。
それに私も乗り堕天使のメンバーが集まる場所の倉庫まで一緒に行った。

無数の光が学の出迎えの準備をしていた。
学はそんなメンバーの横を私の手を引いて歩く。
そして……




「俺の」

「……学のバイク?」



学は愛おしそうにバイクを撫で「あぁ、」と短く答えた。

「これに乗るんだね」

「悪いな」

「何が?」

「いや……全部終わったら話がある」

「終わったら?」

「あぁ、堕天使の桐谷学じゃなく、ただの桐谷学になったら」

「……分かった。待ってる」


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