Heaven~第一章~
え?何?
意味が分からない。
違う……
意味は分かってる。
目の前で起きたことも分かってる。

だけど理解出来ない。





誇らしげに舞っていた真っ赤な牡丹が……――

愛しそうに撫でていまバイクが……――







「学……――!!!」





ギャラリーを押しのけ学の名前を叫んだ。

さっきまでの歓声が嘘のように人が引けて行く。
だけど私には関係ない。
学の所に行かなくちゃ。


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