Heaven~第一章~
気がつけば小さな病院。
さっきまで学と同じ真っ白な特攻服は誰も着ていない。
寒い中薄着の男達が集まっている。

バタバタと病院へ駆け込むみ、
すぐに手術室のランプが付いた。

薄暗くヒンヤリした廊下で私達は待たされた。
誰も何も話さない。
シーンっとしているこの場所に自分が居ることが不思議だった。

不思議で不思議で仕方ない。

どうしてなんだろうって……
何がダメだったんだろうって……
何を間違えたんだろうって……

パチンっとランプが消えた。

中年の医者が手術室から出て来て「蓮沼」とすぐに男を呼んだ。

ボソボソっと2、3言話すと「ざけんなよ!テメェー医者だろうが!」と医者の胸ぐらを掴みバンッと壁に打ち付けた。

医者は何も抵抗しない。
蓮沼と言う男の怒りを受け入れているように見えた。

蓮沼は医者から離れ「ふざけんなよ!」と壁を蹴りつけた。


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