Heaven~第一章~
「じゃあ、帰るね」

「送ってく」

「良いよ。これから集まるんでしょ?それに堕天使のNo.1とこれ以上一緒に居たらまた噂になりそうだからね」


今の精一杯の冗談。


「良く言うよ。さっきまで知らなかった奴が」


そう言ってカチンっとジッポを鳴らした。




「……今日はありがとう」

「気をつけて帰れよ」

「うん」

「あっ、お前再来月の5日空けておけよ」

「何で?」

「良いから空けておけ。じゃなかっらお前……一生後悔すんぞ」


そう言って「じゃあな」と私に背を向け手をヒラヒラさせて仲間の元へ歩いて行った。

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