Heaven~第一章~
私は蓮沼の言葉に耳を傾けた。




「今日で学が死んで四十九日。四十九日の話し知ってるか?」



私が横に首を振ると蓮沼は真っすぐ前を見据えるように口を開いた。






「死んで四十九日は俺達と同じ世界に居るらしい。だけど、それを過ぎたら学はあっちの世界に行っちまうらしい。今日が本当に最期の日だ……学と居れる最期の日だ」






今日で最期……
あの日、学もこれで最期だと言っていた。

だけど、最期の意味が違う。




学と一緒に居れる最期の日……――


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